LGBTという言葉はだいぶ日本でも広まってきていますね。
言葉だけじゃなくて、実際に「私はLGBT」と認識しはじめている人も増えているようです。
思ったよりも多いというのが僕の印象です。まだまだカミングアウトできないでいる人や、自分自身がLGBTであることを認められない人もいると思うので実際はもっと多いのかもしれませんね。
ただ、LGBTという言葉は広がってきていますが、実際にLGBTの人が住みやすい環境になっているかというのはまた別だと思います。
すぐに思いつくところだとトイレ・更衣室・銭湯など男性用と女性用が明確にわかれている場所ではどうすればいいのだろうという問題があります。
そして、やはり重要な問題としては同性のパートナーだと婚姻関係を結べないという点じゃないでしょうか。
もちろん「結婚届なんて形だけのものはいらない」という考えがありますが、事実婚のデメリットというものもあります。
そのうちの一つが住宅ローンの問題ではないでしょうか。
スポンサーリンク
目次
LGBTパートナーで新築を買いたい。住宅ローンを組みたい
婚姻届は出せないけれどLGBTパートナーと結婚をして一緒に住む家を買いたいと思うことは当然ありますよね。
金額によっては、2人のうちのどちらかだけの信用で住宅ローンは借りることはできます。独身の人が家を購入して住宅ローンを組むのと何ら変わらないですよね。
しかし、購入したい住宅の金額が大きくなると話が変わってきます。
婚姻届を提出して法律的に認められた夫婦だと、収入を合算して、その2人の信用でより大きな金額を借りることができる「収入合算」の仕組みを使うことができます。
また、夫婦それぞれが住宅ローンを組んで、2人で力を合わせて返済していくという「ペアローン」という仕組みもあります。
しかし、LGBTのバートナーだと収入合算やペアローンは使えないというのが一般的で、大きな金額の住宅ローンを組めずに新築物件の購入を諦めてしまうというケースがあるようです。
LGBTパートナー2人の信用を合わせて住宅ローンが組める
そんなLGBTパートナーの住宅ローン問題の解決に乗り出したのが、楽天銀行とリクルートの運営する「SUUMO(スーモ)」です。
楽天銀行はスーモと連携して、「楽天銀行LGBT住宅ローン」を新しく作りました。
楽天銀行LGBT住宅ローンを使うことによって、「スーモカウンター新築マンション」を通して新築マンションを購入する場合に限定はされますが、LGBTパートナー2人の収入合算により、より大きな信用を得て大きな金額の住宅ローンを組むことができるようになります。
楽天銀行LGBT住宅ローンのようにLGBTパートナーに対応する住宅ローンの制度を始めている銀行はいくつかありますが、楽天銀行はその中でもガッツリと本腰を入れているという印象を受けます(これは完全に私感ですが・・)。
リクルートのSUUMO(スーモ)と連携しているという点もとても心強いですよね。スーモカウンターに相談すれば、楽天銀行のLGBTパートナー用の住宅ローンの知識もあるので、無駄に説明とかもいりませんからね。
スポンサーリンク
楽天銀行のLGBT住宅ローンについて
手続きの流れ
楽天銀行のLGBT住宅ローンを組みたいという場合は、スーモカウンター新築マンションを通じて新築マンションを購入しないといけません。
まずは日本各地にあるスーモカウンターで専用の申し込みキットを受け取るところから始まります。
大まかな流れは次の通りです。
申し込みキットはインターネットや電話での請求はできません。
スーモカウンターでは予約制で「LGBT新築マンション購入個別相談会」を随時開催しているので、そこで新築マンション購入の流れや楽天銀行LGBT住宅ローンの流れなどは確認できますよ。
LGBTパートナーという前提で個別相談が進むので話がスムーズに進むし、何より無駄な気を使わなくて良いのがいいですよね。
楽天銀行LGBT住宅ローンの大きな特徴
パートナーシップ証明書の提出がいらない
楽天銀行以外にもいくつかの銀行でLGBTパートナー向けの住宅ローンを用意していますが、いずれも自治体が発行している「パートナーシップ証明書」などの公的証明書が必要になっています。
ただ、現状でパートナーシップ証明書を発行している自治体は、渋谷区や世田谷区、那覇市や札幌市など限られた自治体でのみ発行されています。
そのため、パートナーシップ証明書を発行するために、その自治体に住む必要があるんですね。
しかし、楽天銀行ではパートナーシップ証明書のような公的書類は必要ありません。他の銀行のLGBTパートナー向け住宅ローンと最大の違いであり、大きなメリットであると言えるんじゃないでしょうか。
パートナーと1本のローンを組める「収入合算」
楽天銀行のLGBT住宅ローンは、2人がそれぞれローンを組むペアローン方式では無く、2人の収入合算で1本のローンを組む方式です。
そのため団体信用生命保険も「連生型団体信用生命保険」に加入でき、(あまり考えたくはないですけど・・・)どちらかが亡くなったら、2人で借り入れている住宅ローンの全額が無くなるんですね。
ペアローンだと、パートナーの一方が亡くなった場合は、その亡くなったパートナーの残債は無くなるけれど、本人の残債は無くならず払い続けていかなければいけません。
収入合算とペアローンでどちらもメリット・デメリットはありますが、楽天銀行LGBT住宅ローンでは「収入合算」となります。
まとめ
楽天銀行のLGBTパートナー向けの住宅ローンをご紹介しましたが、やっぱりお金に関することはじっくり検討した方がいいですよね。
楽天銀行の他にもLGBTパートナー向けの住宅ローンを用意している銀行(例えば、みずほ銀行・住信SBIネット銀行・ソニー銀行など)についても色々と調べて比較することも重要だと思います。
ただ、楽天銀行のLGBT住宅ローンはスーモカウンター新築マンションと組んでいるので、新築を探しているなら楽天銀行は候補から外せないですね!
スポンサーリンク